コンピューター支援再合成における戦略的要素:ププケアナン天然物のケーススタディ
Hardyらの論文は、複雑なププケアナン天然物の合成経路を考案する際に、Synthia® 逆合成解析ソフトウェアを使用することを探求している。これらの海洋由来化合物は、ユニークな三環式足場を特徴としており、合成に大きな困難をもたらす。この研究では、Synthia®が生成した経路を従来の合成法と比較し、戦略的な結合切断と重要な炭素-炭素結合形成を組み込んだ新規経路を提案するソフトウェアの能力を強調している。このアプローチは、新たな視点を提供することで合成科学を進歩させるだけでなく、中程度に複雑な天然物に取り組む際の計算ツールの重要性を強調するものである。
Synthia®は、専門家によるコード化された反応ルールの膨大なデータベースを活用し、化学者の再合成へのアプローチをシミュレートする。Synthia®は、反応の選択性に優先順位をつけ、計算解析を活用することで、ププケアナンファミリーのようなsp3リッチで複雑なターゲットの合成を効率的にナビゲートすることができる。この機能は、実験室で検証可能な実現可能な合成経路を特定するために特に有用であり、革新的な合成計画のための化学者のツールキットを強化する。
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Melissa A. Hardy, Bozhao Nan, Olaf Wiest, Richmond Sarpong,
コンピューター支援再合成における戦略的要素:A case study of the pupukeanane natural products,
Tetrahedron, Volume 104, 2022, 132584, ISSN 0040-4020,